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16話-3 望む世界。

last update publish date: 2026-07-22 23:00:04
* * *

暗く、冷たい鳥籠の中。リリシアは膝から崩れ落ちたまま、内側からじわじわと蝕んでくる禍々しい邪気に、ただ息を吐くのが精一杯だった。

「はぁ、はぁ……っ」

「苦しいだろう? 痛いだろう? 無駄な足掻きはいい加減やめて、『私の花嫁となる』と言え」

頭上からぞっとする程の冷たい声が降ってくる。

その冷徹な眼差しを向けたまま、鳥籠の外――宮殿の玉座の間で世異が静かに見下ろしていた。

そう言えば、この耐え難い苦しみからすぐに解放されるのだろうか。

けれど、そんな甘い言葉に屈する訳にはいかない。

わたしの心はすでにルファル様のお側にあるのだから。

「従うことは、出来ません……っ」

リリシアが震える声でそう拒絶すると、世異はより一層冷酷に邪気を強めた。

「はっ、がっ……!」

両手を冷たい床に突いたまま、倒れそうになる体をリリシアは必死で支えた。

そして視界が歪む中、濁りきったその瞳を見据え、震える声を振り絞って宣言する。

「わたしは、ルファル様の、花嫁となります……っ」

「――――だそうだ」

突如として、リリシアの耳に、凛として響き渡る声。

玉座の間の重い扉が
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